使者の黙示録
マザー・アミコが、自分の傍まで来た2人のシスターに告げる。


「今日も、いつものようにお使いに行ってもらいます。いいですね」

「はい、マザー・アミコ」


シスター・マヤが素直に返事をする。


(いい子だ)


マザー・アミコの、目鼻立ちの整った美しい顔に、ニヤリと黒い笑みが浮かぶ。


同じマザーでも、修道院のマザーと彼女では、雰囲気がまったく異なる。

物腰がやわらかく、慈愛に満ちた修道院のマザーに対して

立ち振舞いが凛として、エネルギッシュなマザー・アミコから感じるのは

他人をねじ伏せるような「強さ」である。

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