恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
親父は自己紹介をして名刺を渡した。
そこで初めて会社の名前を知った珠莉は、なぜか謝ってきた。
理由を聞くと、
「だって……こんなすごい会社なのに……わたしなんかが彼女で………」
また余計なこと考えてる。
会社なんか関係ねぇのに。
「"わたしなんか"じゃない。
自分をそんなふうに思うな。
珠莉は珠莉なんだ。
それに、俺が珠莉に惚れてんだから、会社がどうとか気にすんな」
そう言うけど、珠莉は全く納得してない。
「わたし達も気にしないわ。
だってわたしも普通の家庭で育ってたのよ?
最初は珠莉ちゃんみたいに気にしてたけど、みっちゃんもお母様もお父様もわたしを歓迎してくれて、今は全く気にしてないわ」
お袋が言うとやっと納得したみたいだ。
俺は頭を撫でて、その後、おでこにキスを落とした。
「そういえば、翡翠。
明後日の夜のパーティーは出席するのか?
珠莉ちゃんもいるんだし……一緒に出席したらどうだ?」
「あぁ、明後日だったか。
忘れてた」
パーティーか………
「珠莉、どうする?」
そう聞くと、無理!行かない!と言っていたけど、お袋と理恵に流されて結局行くはめになった。