雨宿り
「フフフ…」
うん?
美桜…笑ってる。
「ハハハ…」
「どうしたん?」
「何か私ら似た者同士やな」
似た者同士?
「そやろ。二人共、負けず嫌いやし意地っ張りやしヤキモチ妬きやし… それに」
「それに…何?」
美桜の顎に手を掛けて俺と目を合わせる。
「そ、それに…何や知らんけど」
「うん」
「二人共、お互いが大好きみたいやし」
後 数㌢で唇が…
「みたいやと違って」
後 数㍉
「お前が…好きやで」
唇が…重なった。
―――
――
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※Fin*