雨宿り

【其の二】




『 美桜

手紙ありがとう。

俺、めっちゃ嬉しかった。

まさか美桜からラブレターもらえるなんて思ってなかったから。

美桜からのラブレターが俺も初めて貰ったラブレターです。

何回も読み返しました。

美桜

俺も美桜に逢えない五日間は淋しかった。

電話で声は聞いてるのに…いや、声を聞いてるからこそ、よけいに逢いたいと思う。

美桜が帰って来たとメールくれた時に、あの手紙が届きました。

だから、二重に嬉しかった。

明日、会うけど貰った手紙の事は美桜が言うように内緒にしときます。

明日は旅行の話しと土産を楽しみにしとくな。

そやけど、ほんとは美桜の顔が見れるのが一番の土産なんやぞ。

美桜がこの手紙を読むのは、あさってかな?

読んで笑うなよ。

俺、文才ないし、思った事だけ書いたらこの便箋一面に『好きや』って何十、何百と書いてしまいそうや。

うっとうしい男でごめんな。

美桜

この手紙が届いたらすぐ俺の元に来てくれよ。

俺、待ってるから。

お前が飛び込んで来るのを首を長くして待ってるからな。(引くなんてありえへん)

ほな、またな。







P.S

俺もお前が大好きやで!』





※Fin*




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