雨宿り



「美桜、これ」

「えっ?」

差し出したのは小さい包み。

「これも」

「これも…貰うてええのん?」

「ん」

「ありがとう。開けてええ?」

「あぁ」

美桜が目をキラキラさせながら包みを開けて箱の蓋を取った。

「あ~可愛い」

取り出したのは…ペンダント

シルバーで大小の星が五つ付いてる。

「これも渉が作ってくれたん?」

「そうや。って言いたいとこやけど無理なんでおかんに頼んだ」

「叔母さんの手作り?」

「あぁ。…嫌か?おかんが作ったもんをホワイトデーのプレゼントにして」

俺…もしかしてマザコンとか思われてないやろな。

考えたらケーキもおかんに手助けしてもろてるし。

何か…ヤバいかも。
< 216 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop