雨宿り




「なぁ、 夏休みどっか行こう」

「何処行くん?人多いし暑いし」

「海、海行こう」

「海…いいけど」

「うんうん。海行こう…委員長」

「うん?」

「ビキニか」

パコーン

頭を叩いてやった。

「あんたなぁ、何考えてんのん」

痛そうに頭をさすりながら

「暴力反対!何考えてるって、委員長、水着着んと泳ぐんか?」

「阿呆か!」

「阿呆て…キツイな~何着るつぅて聞いただけやのに委員長の方がやらしい」

「あ~そうですか!悪うございました。やらしい女で…では、さようなら」

席を立つと慌てて

「委員長ごめん。俺が悪かった。委員長はやらしいないです。俺が助平心で聞きました。もう言いません」

机に頭を付けて謝ってる。

「ほんとに、もう言わへん?」

「はい」

「じゃあ、頭上げて」

頭を上げた時に

おでこに

チュッ!

「委員長」

真っ赤になってる。

「冗談やて」




< 28 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop