雨宿り
あっ、雨や。
やっぱ天気予報って外れるのね。
傘、持ってきてない。
どうしょう?
暫く待ってたら止むかな~
そうや!
図書室で宿題して行こう。
今日は数人しかいてへん。
これやったら落ち着いて勉強出来る。
――
―
一時間位経った時
「あれ、委員長」
「へっ」
「何してんの、一人で?」
「へっ?」
周りを見ると…誰もいてへん!
みんな、帰ったんか。
「雨降ってっから、雨宿り代わりにここで宿題してた」
「ふーん。ほんと真面目さんやなぁ、委員長は」
何か馬鹿にしてる?
「まだ、帰ってへんかったん?」
「保健室で寝てた」
「保健室って…じゃあ何で此処へ?」
「保健室追い出されたし、此処で寝よかと…雨止むまで」
「寝るって…授業中あんだけ寝てて保健室で寝てて、また此処で寝るのん?」
呆れてしまう。
「よう、そんだけ寝れるねぇ」
ニヤリッと笑い
「育ち盛りやからな」
「育ち盛り?ハハハ…育ちすぎやで」
「……」
「どうしたん?」
「えっ、いや、委員長が俺に笑いかけたん初めてやから」
「はぁ?そうやっけ」
私かて笑うけど…
コイツは、私が笑い方も知らん堅物やと思ってたんか?
なんか…なんか…