雨宿り
案の定…目を白黒させて
「か、仮にやない。美桜は俺にとって本気の恋人です。そ、そんな他に男作るなんて…」
男作るって、何か生々しい言い方やな。
顔が赤なるやん。
「美桜ちゃん、機嫌直して」
「どうすっかなぁ?」
渉は、手を合わせてるって私、仏さんちゃうし。
「まぁ、私も言い過ぎた」
ええ女は駆け引きがうまないとって、お姉ちゃんが教えてくれた。
「ありがとう。やっぱり美桜ちゃんは優しいなぁ。で?」
な、何?その 『で?』は。
「挑戦受けてくれたら、ほんで美桜が勝ったら何でも言う事聞きます」
はぁ~
どうしても勝負したいんかいな。
「分かりました。謹んで受けさせて頂きます」
「よし!その代わり俺が勝ったら俺の言う事聞いてや」
「うん?まぁええよ。私が勝つから」
「今回は俺が勝つ」