ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
「で? お前は何?」


男の上にまたがり、ライターをその面前に突きつけたままの体勢で尋ねた。

もちろん、俺の左足も男の右腕を踏みつけたまま。



男が目を見開き、意味がわからないとでも言いた気な顔をする。



「俺、あっちこっちで恨みかってんだよね。お前はどれ?」


質問の意味を丁寧に教えてやった。



「てめぇ……心当たりねぇのかよ?」


「だから、有り過ぎてわかんねぇつってんだよ」


言いながら左足に全体重を掛ければ、再び男は大げさな呻き声を漏らした。



いくら敵でも、苦痛に歪む顔を見ているのはあまり気持ちのいいもんじゃない。

というか酷いな、これ。


< 39 / 304 >

この作品をシェア

pagetop