ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
「『嵌める』って何を? 悪いけど俺、そっちの趣味ねぇから」


言いながら携帯を手にして、署に連絡。



5分で来るかな。

俺、手錠もなんも持っていないから、それまでこの体勢かよ。


「いいのか?お前の愛しい妻がどうなっても」


この期に及んで、まだ俺を脅す気らしい。ナイスガッツだな、マジ尊敬する。



「なんか、心配かけちゃったみたいで、ごめんね。彼女なら、全っ然大丈夫だから。

お前は安心して、三食付宿泊施設へ無期限のご招待、遠慮なく受けろって」


ようやく男は、自分の今置かれている立場というものを理解したようだ。

その顔から、さっきまでの余裕はすっかり消え失せ、不安の色を覗かせた。


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