ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
けど、何故かいつも、俺の気持ちは乃亜に伝わるようで。



乃亜は、首に両腕を巻き付けると、俺の首筋に顔を埋める。そうして一度、キュッと腕に力をこめ、またすぐに離れた。



その後は、お約束のように、左頬に触れるだけのキスをくれる。


それを合図に、俺は乃亜をそっと降ろした。



「じゃあ……」

乃亜と理沙へ交互に視線をやりながら言って、俺は二人に背を向け店を出た。


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