その日、地球は滅亡した
「あ、おはよう。」
丁度心晴が起こそうとしていた時なのか、自分に向かって手が伸びいていた。
「...おはよ。」
すこしぼーっとしながらも挨拶すれば、心晴と未空は自分を見て表情をしかめる。
「嫌な夢でも見たのか?」
「なんで?」
「泣きそうな顔、してますよ?」
2人に指摘されて、俺は驚いた。
「欠伸したんだよ、あくび。」
夢を見て泣きそうになっている自分が恥ずかしくて、思わず嘘をつけば未空は そうだったんですか。 と笑った。
けれど心晴はずっと難しそうな顔をして自分を見ている。
さすが、過去の俺。
正直、目の前にいる心晴と未空を見ていると辛い。
2人の未来を知っているから、俺にはとてつもないプレッシャーが重くのしかかる。
繰り返される運命を、終わりにしなければならない。
すこし冷めて、ぬるくなってしまったラーメンに手をつけると
心晴は視線を俺から外して自分もラーメンを食べ始めた。
窓から外を見ればすでに暗くなっている。
「これ食ったら、空地に戻るか。」
俺の言葉に、2人は頷く。
人目につきにくい夜のほうが行動しやすい。
まずはタイムマシーンをメンテナンスして、
大丈夫そうだったら作戦を伝えて、行動に移そう。
時間はかぎられている。