僕の大切な人




「志穂は俺の事、諦めた忘れた
そう思って男作っても
暫く付き合えば、男は気が付く
彼女の中には自分じゃない男がいる
本当の意味で、志穂を彼女にするには
彼女の中の男に勝つかその男を思ってる
彼女ごと受け入れるかしかない
そうしない限り、何時まで経っても
2番目の男でしかないと」

「辛いな」

「あぁ、今回の事だってそうだ
俺と蓮のこと知って急遽帰ってきた
休暇で帰って来ると、日にち的には
そんなにいる事は出来ないが
仕事で帰って来れば話は違ってくる」

「そうだな」

「劉の話によると、日本支社に行く奴が
半ば決まってたのを、志穂が強引に
ねじ込んできたらしい
普通は、決まってた奴で決まりだが
志穂が日本人なのが決め手になった」

「確かに、日本語がいくら出来ても
日本人ではない
それだけ今回の事に関しては
慎重にやってんだろうな」

「そりゃそうだろ、下手すると
失敗に終わる可能性もあんだから」

「経営者側からすると、日本人である
志穂の方が、本社の人間との橋渡し役
として適任と判断したんだろう」

「だろうな、志穂は本社勤務だから
本社側の意見も分かるし日本人で
あるから、支社側の意見や心情
何かも分かるだろうからな」



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