僕の大切な人
「蓮」
あれ、返事がない
どうしたんだ?
リビングに足早に向かって
耳を澄ましてみると
蓮の寝息が聞こえてきた
俺は、寝ているだろうソファーに
そっと近づてみると、
気持ちよさそうに寝ている蓮がいた
最近の俺はどうかしてる
蓮が俺の前からいなくなるんじゃないかと
不安になる事があるんだ
どうしてそう思うかは、俺にも分からない
「…ぅっ…」
「蓮、こんなとこで寝てると
風邪引くだろ」
「…た…くみ…おかえり…なさい…」
「蓮、ただいま」
「拓海お腹すいてるよね、
今仕度するから待ってって」
「蓮、昨日言っておいただろ
夕飯は食べてくるからって」
「…そうだっけ?」
「どうしたんだ、最近?」
「何でもないよ…
僕、帰るね」
「泊まってくんじゃないのか」
「明日は、いつもより早く
行かなくちゃいけないから帰るよ」