僕の大切な人
「そう言われても、仕方がないのは
十分に分かってはいるのよ」
「母さん…」
「私が、清人さんを生んでから
ある人に言われたわ、貴方は…
如月家直系である昴さんの嫁なのよって
本当は、貴方と別れさせたいのだけれど
跡取りが生まれた以上別れさせるのは無理
それなら、跡取りである清人には
当分先の話だけれども、しかるべき人との
結婚でなければ、認めないとはっきり言われたわ
私も、聞き流してはいたのだけれど…」
「弘恵、何で言ってくれなかったんだ」
「心配かけたくなかったのよ」
「だから、兄貴の結婚のとき」
「えぇ、何十年と聞いていると
いつの間にか、そうなってしまうものなのね」
「母さん…」
なんかあるとは思ってたが
そんな事があったんだな