トゲ病
「美佳さん先生がいらしたわよ」 透き通った看護婦が美佳を抱えベッドに寝かせた その途端! 「痛いっ!たいっ痛いぃーっ!」 美佳は背を蛯反りにして顔を歪めた 「はいどうしました?」 年老いた医師が美佳に近づく………………… 「痛いぃ心臓がぁ、体がぁ!」 美佳は藻掻き苦しむ……… 「最近誰かをいじめませんでしたか?例えば針を刺したとか……」 美佳は苦しみながらも、ここは尋常でないと気付く 反面こうも思った あぁ、確かに針を刺したよ真実に…でもあれは夢だったんだ……そう、ただの夢 そして精一杯の声を振り絞った 「はぁ?何言ってんだよ………早く助けてよ」 医師は目の玉をギラッと光らせた 「トゲ病ですね…隔離します」