衝き破れ!演劇部2011
いい?戦う理由は知ってもらえた。でもそこに遥ちゃんは私の意志が見えなかったんじゃあないかとおもう。確かにそうかも。
「いいかどうかで言えばわからない。最初はアジア大会や世界大会に出れないよう化神で立ちはだかる存在だった。でもそれからの戦いをくぐり抜けて感じた。その巨大な悪意を!それを破壊するために戦う!そう決めたの!」
「なるほどね、それが恵里菜の戦う理由か。じゃあ私も恵里菜達に付き合っちゃあダメ?」
え?
「遥ちゃんが私たちのレジスタンス活動に付き合う?」
「うん。だってさ、恵里菜達のその革命っちゅーの?なんかほっとけないし私にもその化神あるんでしょ?だったら付き合おうかなってさ。」
「でもいいの?私達の革命に後戻り出来ないよ?」
「そんなのいいって!なんちゅーかさ、恵里菜達がメキシコに行ったぐらいから五角セクタァが政権取るや確かにいろいろ変わっちゃってさ、特に変わっちゃったのがみんなだよ!なんかさ、みんな前からあたかも五角が前から政権にいたかのように五角を受け入れたりずっと前からそうだったかのように彼らの管理社会を平然と受け入れてるしさ、世論操作に管理社会がちょっとねー。やっぱ五角に管理された世界!な訳じゃん今の日本はさ。管理社会!あの先生は応援してくれるってゆってたけど(それも罠だったけど)、他はみぃんな自分の能力適性に合ったとこに行けってうるさくてさ、あと全てに個人の自由意思はない感じなのよね~。なんかさ、個人の自由意思もなくただ適性に合ったことを延々やって、誰かに徹底的な管理をされて生きるって幸福なのかな?って思った訳。」
「で、どうだったの?」
「違う。確かにいいかもだけどさ、自由意思があるから、意志とか信念があるから人間は成長出来る!ただ適性に合ったことを延々やって、誰かに徹底的な管理をされて生きることにそれはないからつまらない!つまり五角の支配以前の世界のが楽しかったし幸福があった!それを取り戻すために戦うんだ!」
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