衝き破れ!演劇部2011
遥ちゃん・・・
「わかった!一緒にガンバロ!」
「うん!」
確かに遥ちゃんの言うとおりだ。今の日本の、世界のやり方じゃあ人間は成長しない、成長し明日を作る幸福もある!勇気を持ってまだ見ぬ明日に立ち向かい、明日を!未来を作る幸福もある!つまり人の数だけ生き方や幸福がある!だがそこに土足で踏み込み徹底管理、従わなければ淘汰、排除される。従うしかなく仮初の幸福をすり込む五角!だから私は戦うんだ。みんなと!
「じゃあさ、まず私達の本部でみんなと話をしてねん?」
「話?恵里菜が決めたからその場でってならないん?」
「うん。」
人生じゃあ納得いかないこと、許せないこと、幸も不幸もこっちの都合なんかお構いなしでやってくる。だから人間はよく生きようとする時に、「何で自分は生きてるんだろう」とか「自分は無価値な人間なんじゃあないか」とか「結局何もかも無駄じゃあないか」とか、ともすればそんな答えのない虚無感に囚われることもあるかも。それに対する一つの「答」があるなら、もはやそれは「通じる」「通じない」には関係ない。「よく生きる」ってぇのは「後悔しないように生きる」ってことで、それなら人間は結局、貰った命の時間だけその人生をこの理不尽極まる世界にとことん自分のすべてをぶちかますべき存在じゃあないか。だから私やみんなは戦うんだ!







「パパ、おじいちゃん。この子がレジスタンスに入りたいって言ってた古戸遥ちゃん。」
「よ、よろしくお願いします。」

ジロッ
「うーむ、化神は出せるかの?」
「え?」
ボギョンッ
「出せました。けどまだ扱いがかなり難しいです。」
「そうか、まだ難しいか。」
「あれ?この審査厳しくね?これボツりそう」
「思ったこと口に出ちゃうとか可愛いやっちゃなあ。けどよぉ、気にすんなよな!化神がダメでもやれるこたぁ山程あんぜ?後方支援とかよぉ!」
「そうじゃな。じゃあ恵里菜のチームのオペレーターをしながら化神使う訓練をしたまえ。」
「ぇ?」
「だからオペレーターとして君を歓迎するってぇこった!」
良かった、遥ちゃんも一緒に戦えるんだね!
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