オオカミ達との暮らし方。
悪夢
 さかのぼること約30分前。



「ここが今日から通う学校か…」

ワクワクしながら、もう一度
手に持っている地図を見直した。

「へぇ~。結構広い。っと、女子寮は…」

ゆっくりと地図全体をみる。
そして今度は景色を見る。

また、地図を見る。
景色を見る。

……………。


「あぁぁあああぁぁぁあ!!!!」

狂ったように…
というか、もう狂っているが。

大声で叫びながら
あたしは猛ダッシュして
職員室へと向かった。


あたしは、たった今
重大なことに気が付いてしまったのだ。



勢いよく職員室の扉を開けてあたしは思いっきり叫んだ。

「せんせぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
「ちょっと落ち着こうか」


ニッコリ笑って見事に弾き出された。


あたしは、閉ざされた扉の前で
しばらく呆然と立ちつくしていた。


息を整えて、また扉に手をかけようとしたら、
今度は内側から開けらてた。

「ぶぇっ!?」

ビックリして間抜けな声を出してしまった。

「先生…」

先生は、さっきの事といい、一体何なんだ
というような顔であたしを静かに見ていた。

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