オオカミ達との暮らし方。
「で、春流“君”はどうしたんだい?」

ん?あれれ??
そうか。幻聴か。

「すいません。もう一度・・・」

「ん?どうしたんだいって・・・」

違う チガウ ちがう

「その前です」

「だから・・・。春流君って・・・」


今ハッキリ言ったぞ。
“君”って言ったぞ。

あたしはフリーズしてしまった。

「何でココに来たの?先生も忙しいから早くしてくれるかな・・・・・・」

いゃいゃ。あたしのほうが脳みそ
フル回転させるのに忙しいよ。



「お~~い??」

目の前でヒラヒラと手を上下されて
やっとフリーズ状態から解放された。

「先生。コレ、どういう事ですか?」

そういって、女子寮がどこにものってない
地図をつき出した。

「え?どういうことって???」

おぃおぃ。トボケてんのかゴルァ。

「女子寮がどこにもナイじゃないですかっ!!」

へっ。言ってやったわ。

「当たり前でしょ」

はぃ?

「やだなー。もう、春流君。男子なのに女子寮とかww」


だ…男子?!あたしが??


「この学校に女子なんて、まだ入学してないよ?」

「あの・・・」

「ん?」


「・・・女子がココにいます・・・・・・」

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