明美と朋美
朋美は大一郎にある人物を紹介された。
待ち合わせしていたら、向こうから、なななんと大一郎がふたり来た。
『ごめん、少し遅れてしまって』
『こいつ、弟の小二郎』
『小二郎に朋美の事を話したら、会ってみたいって言うからさあ』
「びっくりしたわ」
「まさか双子だったなんて」
「よく似てるわねえ」
『お姉さんは?』
「バイトで来られないって」
『ザンネンだなあ』
『こいつを紹介したかったのになぁ』
『こいつって言うなよ』
「会わせたい人がいるって言うから、どういう事かしら、と思っていたら」
「まさかねぇ」
「お互い一卵性の双子だなんてね」
「運命かしら」
「お姉ちゃん、びっくりするだろうなあ」

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