眠り姫はひだまりで


カフェから離れ、文具店へと歩く。

 
「………はぁ………」


息をはくと、空気に白くあらわれた。

今、十一月だもんね…………。


気づいたら文具店についていて、お目当てのものを買って、お店を出た。


シャー芯とノートだけだもん。

そんなに時間はかからないし………


街の時計を見たら、もうすぐ十二時。

ってことで、近くのコンビニで、適当なお弁当を買った。


「………どこで食べよう…」


ひとりになった途端、心なしかテンションが下がる。


とりあえず、近くの川原の草べりに座って、お弁当をひろげた。


…………なんか、優馬に言われたとーりになってない?

家か外かの違い。


おにぎりをもぐもぐ食べながら、これからどーするか考える。


「………もう、家で寝とこうかな……」


たぶんそのほうが私にはあってる。


てゆうか絶対そっちのがいい。

 
ひとりでさびしく街歩くよりも、断然有意義に過ごせるよねぇ。


…………決めた。これ食べ終わったら、家帰ろう。


 
< 102 / 587 >

この作品をシェア

pagetop