眠り姫はひだまりで


そう考え、私は食べる速度をスピードアップ。


寝ると決めたらたくさん寝たい!

 
私の睡眠愛(?)が燃える。


夢中で、ばくばくお弁当を食べていたら…
 
 
「ねーねー彼女!誰かここで待ってんの?」


……ん?


なんか今、声した?彼女?

 
横を見ると、数人の男の人たち。

高校生……や、大学生?

 
私を見ている。

え…………声かけられたの、私?

 
私は食べかけのおにぎりを片手に、男の人たちに言葉を返す。


「………なにか御用ですか?」


私が訊くと、男の人のなかでも一番チャラそうな、茶髪の人が笑った。


「あはは、御用ですかって!俺は『誰か待ってんの』って、訊いたんだけど」


「いえ…………、待ってませんけど」


  
「マジでー?よっしゃラッキー!ね、このあとヒマ?俺らと遊ばん?」


え…………もしや、これは。


な、ナンパとかゆーやつですか!?


ミオと出かけたときとか、よく声かけられる。


 
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