眠り姫はひだまりで

別になにかきっかけがあったとか、そーゆーのじゃなくて。

なんだかある日突然、すっごく自然に色葉って呼ばれたから、私も大和って呼ぶようになった。


その辺はお互い気にならないのか、名前で呼び捨てし合う事には、全く触れない。

本当に、自然に名前で呼び合うようになったんだ。


「…………あのさ」



「うん」



細長く切られた紙テープを丸めて、だいぶ長くなってきた輪飾りにつなげていく。


私も目線を大和から輪飾りへと移した。

耳は大和の次の言葉を待つ。



「………違ってたらいいんだけど」



「うん」




大和の手が動かすシャーペンの音がする。


何を言おうとしてるのかな。



「なんかあったの?」



思わずテープを丸めていた手が止まった。


大和を見ると、まだ大和の目線は名簿に向けられたままだった。


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