眠り姫はひだまりで
見上げると、先輩の顔はまるで屈辱に歪んでいた。
「…………なんだよ………」
奥底から這い出てくるような、低い声。
「…………っごめんなさ…」
ここで負けちゃだめだ!
ちゃんと断らなきゃ…!
そう思って言おうとしたら、先輩はチッと舌打ちをした。
「あと少しだと思ってたのに…なんなんだよ。意味わかんねぇ。俺がここまでやって落ちないとか、お前なんなんだよ!」
ガン!
近くにあったゴミ箱を、乱暴に蹴り飛ばす先輩。
「せ…せんぱ……」
怯える私を、先輩は壁にドン!と押し付けた。
痛い!なに?先輩なんでっ…!
涙目の私は、私を睨みつける先輩の鋭い目つきに、混乱するばかりで…