眠り姫はひだまりで

「中学の時からだよ。色葉のお父さんみたいなかんじ」

それか、彼氏。

裕也くんが、ふーん、と不思議そうに言うなか、寺島は予想通りショック丸出しの顔をしていた。

あーあ、とあたしが思っていると。


「…えぇ〜……佐伯くん、うそぉ」

…佐伯くんと一緒にいた、女子達。

その声で、前のほうにいた女子や男子が気づく。


「あれ、大和は?」

水野くんと一緒にいる男子が、女子に訊く。

「色葉のとこ行った…」

「え、なにそれ。つか、色葉ちゃんもいないじゃん」


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