眠り姫はひだまりで


ちら、と前に立ってる純くんを見る。

…え?

なんだか、ちょっと気まずそうな顔してる。

え、なんで?

純くん?と訊こうとすると、ばっと頭を下げられた。


「ごめん、色葉!」


…えっ!?

え、なに、どうしたのいきなり!

「じゅ、純くん!?」

慌てて頭を上げさせると、純くんは凄く申し訳なさそうな顔をしていた。


「こないだの…さ。昼休み。色葉、すごい怒ってたじゃん」


……え…

それって、純くんも考えててくれたって、こと?


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