眠り姫はひだまりで


…うん、あったかい。

まるで……




…ひだまり。




ガチャ、と、明かりの漏れるリビングの扉を開ける。

「ただい……」


「色葉、たんじょーびおめでとーっ!」


パンパンパン、と。

私めがけて、色とりどりの紙テープが飛んできた。

えっ……?


目の前には、クラッカーを持ったお母さんと、優馬の姿。


「おかえり〜!もう、帰るの遅いわよ〜」


< 330 / 587 >

この作品をシェア

pagetop