眠り姫はひだまりで
「…残念だね」
ぽつりとミオが呟いたのを、私は思いっきり眉を下げて返した。
*
お昼ご飯を早々に済ませて、私と大和は会議室へ向かった。
「お弁当食べた気しないよ〜…」
「はは、だねえ」
廊下をとぼとぼと歩きながら愚痴をこぼすと、大和は笑って返してくれる。
「…えらいね、大和は。面倒だとか思わないの?」
なんだか、私ばっかりぐちぐち言っちゃってる気がする。
大和は「んー」と考えるように上を見上げると、「面倒だけど」と笑った。
「せっかく委員になれたんだし、楽しまなきゃ損かなって」
…この、爽やかオーラ。
隣から天然のマイナスイオンを感じて、私は目を細めて「癒されるぅ」という仕草をする。