眠り姫はひだまりで


「そーだよねえ…楽しまなきゃ損だよねえ」

「そーそー」

強制的だからって、面倒だ面倒だっていってたら、それこそもっとつまんなくなっちゃうよね。


「がんばろー」

間延びした声だけど、とりあえずやる気は出た。

会議室について、扉を開ける。


室内には、もう何人も委員のひとがいて、談笑していた。

三学年の、各クラスから男女ふたりずつだから、結構な人数になるよね。

その辺で喋っていた女子のひとりが、入ってきた私に気づいて、こっちを向いた。


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