眠り姫はひだまりで
先生の話が終わって、みんながわらわらと席を立つ。
そのなかで、未だぼうっと見続けていると、突然その背中が振り向いた。
「!」
「色葉」
いつもと変わらない表情で私に声をかけた大和は、「おはよ」と笑った。
「……お、はよう……」
「どした?なんか元気なくない?」
突然だったから、びっくりした。
私は「大丈夫」と笑って返す。
「そういえば、この前先輩が『今度バザーの打ち上げしよう』って言ってたよ」
打ち上げかぁ……….