眠り姫はひだまりで


机ベッドをはさんで、私の目の前に来る純くん。

私の顔を見て、「なんで?」って言ってる。

 
ーーーー~~~~っつ!!


「ここここ、こっちに来ないでぇ!!」


「は?」


  
ずさーっと、後ろに逃げた。

 
「え、ちょ、なんで逃げんの?なんでそんな涙目なの」


「やややだもん……………純くん怖いもん…………!!」


「怖いぃ?俺がぁ?」


また「なんで?」って顔。

その顔に「なんで?」だよ!!


「え、いや、ホントに………なんで俺怖がられてんの?」


「そんなの、考えたら分かるでしょぉ!?」


「や、わかんねーから訊いてんだけど」

 
………本気でわかんない顔してる。


なんでわかんないのさぁ………!!


「きっ………昨日のこと……」


「昨日?あ~………あれか」


!! 

思い出してくれた!?



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