眠り姫はひだまりで


「………よかったぁ…………」


安心して、眠れる…………。


めちゃくちゃ眠かった私は、 すぐに眠りにつきそうに………………


なった。


「なーにが『よかった』って?色葉ちゃん」


その声に目が開き、声がした方を見る。


暗く、あまり日が差していない教室の右半分、つまり廊下側の、後ろのほうで…………人影。


人影は、机によりかかって座っていたようで、そのまま立ち上がった。


だんだんと見えてくる、人影の正体。



「………………」


「あはは、なんで気づかねーの?あんだけキョロキョロしといてさぁ」


笑いながらこっちに来る…………


「純くん!!!」


机ベッドから急いで降りる。


「………なんでそんな構えてんの。つか、顔………すげぇ真っ青なんだけど?」


 


 
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