眠り姫はひだまりで


「……………色葉………」


……………?

なんか…………純くん…………


声といい体といい、震えてない?


…………え、てゆーか………。



「………………ぶ………っ」



笑ってるじゃんかぁーーーーっっ!?



がばっと顔を上げて純くんを見る。


「ぶっ……はは……っやべー……っ」


「なんで笑ってんのーーー!!」


いや、本当なんで笑ってんの!?

意味わかんないよ!!


「純くん~~?」


「あははははは…………ゴメン色葉、俺気づいてた」

 
「…何を?」


「いや、だからさっき色葉が、言ってたこと」


さっき私が言ってたこと…………


って。

 
「キスのことぉ!?」


「いやー本当は色葉が『昨日のこと』って言ったとき分かってたんだけどさぁ、ちょっとあまりにも色葉ががんばってたから…」


純くんは、ふ、と笑って。


「つい、いじめたくなりまして?」


ななな、な…………

このS男ぉーーーー~!!


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