眠り姫はひだまりで


ニヤッとお得意の笑みを見せる、ドS純くん。

 
くそう、悔しいけどその笑みもまた、かっこい…………んじゃなくて!


「バカ!ひどいよ!私が『昨日のこと』って言ったのって、超最初のほうじゃん!」

あの辺から、私はからかわれてたんでしょ!?

「しかも、そのあと純くん『Sだってわかったからか』とか最もらしいこと言ってー!!」


「あはは、俺すごくねぇ?まじプロ並みの演技力だろー。つか、ホントに色葉から言ってくれるとは思ってなかったよ」


ニヤニヤして言わないでよぉ…………

しかもそんな表情しても、顔は整ってるなんて、ずるい。

………なんで私の周りには、そーゆー美男美女が多いのさぁ………。


「…………じゃ、じゃぁ純くん、覚えてるんだよね?………キ、スのこと」


「え?あぁ、うん。そりゃね。覚えてるけど…………それが?」


そそそそそれが!?

何!?それがで済んじゃう問題!?


「なにソレぇ!?それがって!!もっとなんかあるでしょぉ!?」


私が必死になって訴えるけど、純くんはフッツーの顔してる。


「え、なに。なんか問題でも?あれ、色葉彼氏いないよね?」

 
「いないよ!残念ながらいないけど!それでもさぁ……………」


 


 
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