Love Prince―18歳の初恋―【完】
「うちのパパも、矢田パパもママも大好きだもん!あ、でも龍哉が一番!」



「…あーあ。情けな」



「りゅ…っ」



ニヤニヤとまた気持ちを伝えると、先生は舌打ちをして、勢い良く私にキスをして来た。

いつもは触れるだけだったのに、啄むよう。

角度を変えて、何度も何度も。

気付かないうちに、私と龍哉の舌は、絡み合っていた。



「妬いたり、独占したくなったり。俺もまだまだだな…(笑)」



大きな手が私の頭を撫でる。

私も先生の頭を撫で、髪の毛を指に絡めた。

再び目が合うと、互いに笑みがなくなった。

そして引かれ合うように、キスをした―――……。




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