Love Prince―18歳の初恋―【完】
岳は私の腕を引きながら振り返り、「気持ちが通じてると信じてるから」と答えた。



「亜果利とはこれからもたくさん居れるから、今にすがる必要はない」



私が幼稚なんだろうか。

岳の言葉を理解する事が出来なかった。

私は彼氏が出来たら、多くの時間を一緒に過ごしたい。

用事で連絡が取れないなんて、耐えられるかわからない。

我が儘なほど、1人の時間まで愛せない。

本当だったら、お姉ちゃんやパパと寝たいもん。



「まぁ、恋愛なんて人それぞれ。
癒杏は癒杏に合った恋愛をしろ。
じゃ、気を付けて帰るんだぞ?」



気付かないうちに、校門に居た。
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