Love Prince―18歳の初恋―【完】
「貞包さん、わざわざお越し頂きまして;;――それで、本日は…;;」



「妹があの一件からお休みを頂いてたんですが、井ノ原先生でしたか?どうやらその先生によって、体操着や閉じ込めが行われたみたいで」



「…生憎(あいにく)、井ノ原は体調不良で入院しておりまして、確認が取れないんですよ;;」



「体調不良?それは違いますよ」



陵介たちがした事を、私は正当防衛だと思いたい。

強気に笑う私に、校長先生たちは事実を知ってるのか、探るように見て来た。



「先生方が確認する必要はありません。ただ、井ノ原先生を、辞めさせて頂けますか?」



出来れば癒杏を卒業させたい。
< 244 / 440 >

この作品をシェア

pagetop