Love Prince―18歳の初恋―【完】
ぬいぐるみも、お姉ちゃんや陵介君が運んでくれて。

先生は邪魔って、ベッドに置かせてくれないけど、ちゃんと部屋に飾ってて、この部屋にあるのは、机とベッド。

使われなくなった小物だけ。

―――カーテンを閉めようと、窓の前に立つと、駐車スペースに、お兄ちゃんの車が入って来た。

何気なく見てると、助手席から女性が降りて来た。

車をロックしたお兄ちゃんと、肩を並べて、玄関へと向かって来る。

…誰…?

私は慌てて1階に降りて、玄関で靴を脱いでるお兄ちゃんと女性を出迎えた。



「おに―…」



「こんばんは」



私がお兄ちゃんを呼ぼうとした声を遮り、挨拶をされた。
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