Love Prince―18歳の初恋―【完】
片目だけでも、威力がわかる。

目が大きく見え、タレ目ガチだったのに、綺麗な形になった。



「大人っぽく見えるメイクにしたからね。龍哉君も今夜は―…」



「お母さん?言わないで」



「まだ何も言ってないじゃないの。もう…っ」



アザミさんが何を言おうとしたかわからぬまま、ひまわりさんは呆れながら、部屋を出て行った。

――龍哉を待つ為に。

歩斗さんはコテや髪飾りを一通りワゴンに揃え、セットをしやすくしてる。

気付けば8時を過ぎてる。

私は付け睫毛のくっつき具合を確認しながら、携帯を開いた。
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