Love Prince―18歳の初恋―【完】
―――貞包たちがお化け屋敷に入る事になり、くっついて来る江上ーエガミーナナコに貞包を任せて一服中。

なのに、江上は俺の前に現れた。



「貞包はどうした」



「1人でお化け屋敷の前に居ますよ?」



遊園地に不釣り合いなミニスカに、ヒール。

教師らしからぬヤツだ。

俺は灰皿に煙草を投げ捨て、貞包の所に行く事にした。



「彼女がそんなに気になります?私と2人は嫌ですか?」



「……はぁ」



腕に抱き着いて来る江上には、心底、呆れる。



「貞包が迷子になったらお前、責任は取れるのか」



あいつはかなりの方向音痴。

この慣れない場所だと、直線でしか歩けない位だ。
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