嘘偽りの愛しい体温
蓮也にとっては、大した事無い事かもしれないけど
初めてのメールなんだもん、私にとってはとても嬉しい事なの
携帯を胸元に当て目を閉じた
蓮也…どうしよう…好き過ぎてどうにかなっちゃいそうだよ
とっても好き
「里桜?ニヤニヤしてどうしたのぉ?何なに、彼氏?」
「そ、そんなんじゃないよ」
「そんなに携帯大事そうに抱き締めて、彼氏なんでしょ?」
控え室へ入って来たのは、同じ化粧品販売店店員の清水清美(しみずきよみ)だった。