嘘偽りの愛しい体温


―――23時30分―――


此処へ来てから、どれくらいの時間が経ったのだろうか


時計を見るとクリスマス終了まで後30分になってる


来た時とは違い、寒さのあまり手の感覚が無くケーキ箱を持つのがやっとだった


蓮也は来てくれそうにない


あの女性の言う事は…本当だったのかもしれない…




「…何してるんだろ私…っ…」




…泣けてくる


次から次へと涙が零れ頬を伝う


たった一瞬でも、会えない関係にまで…なってしまったんだね…。



< 364 / 400 >

この作品をシェア

pagetop