嘘偽りの愛しい体温
「私のどこがいけないの?ねぇ、悪い所があったら直すから…」
「お前が悪い訳じゃない。俺自身の問題だ。悪いな…奈々」
「…そんな」
「勝手で悪いと思ってる。お前はお前に合う男を見つけてくれ」
奈々を残し背を向け歩いて行く
里桜への気持ちが入ってから、どんな女を相手にしても満たされなくなった
俺も歳かもしれねぇな
一人の女に執着しねぇ筈がこの様だ。笑わせるな本当
こんな筈じゃなかったのにな。