嘘偽りの愛しい体温


「私のどこがいけないの?ねぇ、悪い所があったら直すから…」


「お前が悪い訳じゃない。俺自身の問題だ。悪いな…奈々」


「…そんな」


「勝手で悪いと思ってる。お前はお前に合う男を見つけてくれ」




奈々を残し背を向け歩いて行く


里桜への気持ちが入ってから、どんな女を相手にしても満たされなくなった


俺も歳かもしれねぇな


一人の女に執着しねぇ筈がこの様だ。笑わせるな本当


こんな筈じゃなかったのにな。



< 368 / 400 >

この作品をシェア

pagetop