嘘偽りの愛しい体温



ロビーから外へ出ると目の前には、見慣れた車が停まっている



その車を見ただけで、不覚にもドキッと胸が高鳴りをみせる



重症だな私の心



日を重ねる毎に、好きになって行ってるのが分かる程にまで…溺れてる



でも駄目。この気持ちは何が何でも隠さなきゃならない



私なら出来る



だって、本気で好きなんだもん。自分を偽る事ぐらい、出来る




「ごめんなさい、待った?」


「今来たとこだ」


「そっか」




左ハンドルの外車を見る度に思う。この人は、どんな仕事してるんだろう…?


< 4 / 400 >

この作品をシェア

pagetop