嘘偽りの愛しい体温


風呂から上がり女をベッドへ寝かせ、身体をまさぐった


思っていた通り、女の身体は白くきめ細かい肌に包まれ


俺の情欲を掻き乱すのにそう時間は掛からなかった


触れる度に漏れる堪え喘ぎ


熱い吐息


真っ正面を向こうとしない横顔


男慣れしていない仕草に


更に情欲が増す




「おい…俺を見ろ」


「…っ……い…や…」




だろうな


女の顎を掴み無理矢理正面へと向かせた


眉根を寄せ頬を真っ赤に染め


俺を睨む様に見つめる女


俺の中の何かが身震いする。



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