嘘偽りの愛しい体温


苦痛から気を逸らせる為、女の唇を奪いながら俺を打ち付ける


本来ならばこんな事面倒臭い筈なのにそう思わないのは


余程興奮してるんだな、俺


大人げねぇな



















暫くすれば行為が終わり


女はぐったりシーツに横たわる


結局セックスの醍醐味であるエクスタシーを味わえなかったんだろうな


気の毒だがお前が望んだ事だ


今更どうこう言うつもりはない


だがお前は俺に興奮と快楽を与えてくれた


有難うな


横たわる女の頭を撫でた。



< 89 / 400 >

この作品をシェア

pagetop