嘘偽りの愛しい体温


蓮也は相変わらず無表情で車に乗り込む私の頬へそっと触れた


ドキッと胸が高鳴る


情交してる訳でも何でもないのに凄くドキドキする


私、重症だ




「…冷たい。いつから待ってた?」


「そ、そう?だから、待ってないよ」


「…嘘くせぇ奴」




ば、バレた


どうしよう…早く逢いたくて待ってたなんて思われて


重たい女だって思われないかな


大丈夫かな…


余計な事するんじゃなかった


今更ながら反省します…。



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