ありえねえって[完]




「ほんとバカ!!!!!」


俺の横にしゃがみこんで涙を拭う亜実は、夕日に照らされてすごく綺麗だった。


黒い髪も茶色く透き通って見える。



「わり、ごめん…だから泣くなって、」



俺は起き上がって亜実を抱きしめた。




体は冷え切っている…


「顔が痣だらけだし、意識ないかと思った……」





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