太陽とひまわり
とりあえず、私はギャルちゃんのもとへ急いだ。
「あ、こいつだ。」
「へ?」
「ちょい借りる。」
そう言うと、太陽は私の返事をまたずに強引に腕を引っ張って、人気のないとこへ連れてった。
あのー?」
「お前さ、この間ひまわり畑いた?」
太陽は、私の腕をぱっと離して振り返った。
ギクッΣ
やっぱ、ばれてたみたい。
「答えろよ。」
「はい。いました。それで・・・太陽さんがいるのも見ちゃいました。」
「俺は何をしてた?」
「・・・泣いてました。」
睨みながらいうから、こわくて思わず敬語。
「やっぱ、見られてたか。」
「へ?」
「いいか?ぜってーこの間のことは誰にもチクるんじゃねーぞっ!!」
「わっわかりました!」
こわいよー。
「後、タメだし敬語ひつよーねーし、呼び捨てにしろよ。」
それだけ言って、太陽は私を置いてすぐにどこかへ帰っていった。